今あるお墓を再利用！砺波市柳瀬にある万遊寺墓地にて、リフォーム修理をしました。

こんにちは！富山県の砺波市や南砺市を中心に、墓石や石材のお仕事をさせていただいております有限会社石森石材　５代目の石森佑輝です。

今回は、富山県砺波市柳瀬にある万遊寺墓地にて、代々のお墓を再利用してのリフォーム修理をさせていただきました。そのときの様子をご紹介したいと思います。

完成したお墓がこちらです

白御影石の和型墓石です。OW－１石材を使用して、納骨室部分は新設しました！

 

線で囲んだ部分の上部３段と、まわりの縁石部分を再利用してリフォーム施工させていただきました！

 

ご依頼いただいた経緯とご要望

今回工事させていただいたのは、砺波市柳瀬にある万遊寺様の敷地内にある墓地です。お客様と弊社の共通の知人の方を通じてご紹介いただき、ご相談いただきました。さっそくお墓の確認にまいります。

 

施工前のお写真です

現地にてお話をお聞きすると、「お墓がところどころ傷んできたので、修理か今あるお墓を使って、現代風にリフォームできませんか？」というご希望でした。

 

矢印の部分のように、ところどころ開いてズレていたり、

 

経年によって、亀裂が入って割れている箇所もいくつかみられました。今ある石材を使って、新しくリフォームする案をいくつかご提案させていただいて、その中からお選びいただいて進めさせていただくこととなりました。

 

まずはお墓の解体工事です

お寺様に解体前の魂抜の読経をしていただきます。たいへん丁寧にお経をあげていただきました。

 

お墓を解体してまいります。ひとつひとつの部材を慎重に取り外していきます。

 

ハツリの機械も使いながら、コンクリートを割りつつ石を取り外してまいります。

 

お墓の土台部分の工事です

解体が終わると基礎コンクリート工事です。地盤を締め固め、鉄筋を配備して、コンクリートを入れます。

 

１３ミリの鉄筋を等間隔に組み合わせます。

 

基礎コンクリートの上に、縁石、石張り、根太石というお墓の一番土台となる石まで据え付けました！

 

既存のお墓にもズレがあったりしたので、開きにくいようにならないかな？とお客様からもご要望があったので、ステンレス金具や耐震ボンドを使って今後ズレにくいような加工をさせていただきました。

 

Ｌ型金具や、ズレ留め金具を使って施工します。

 

納骨室は新設です！今のお墓の色見に合わせて、一番近い色合いのOW－１という白の御影石を選んでいただきました。一枚板の天板を載せて、上部の石を組み立てます。

 

お墓が完成いたしました！

代々のお墓の形を大切にしながらも、現代風にリフォームしたお墓が完成しました！

 

お参りされるスペースは、濡れても滑りにくいように表面をザラザラに加工した石です。

 

ご希望もあったので、以前に比べると段差を低く設計させていただきました！昇り降りが少なくなったので、安全面と体に優しい設計になったのではないかと思います！

 

 

こちらの写真の上から３段と花立石は、代々のお墓を再利用させていただきました！

３段目の石は大変大きな石を約半分に切って、再利用です。

 

納骨室部分は観音扉になっています。大きく開閉できるので、大きな骨瓶も余裕をもって納骨できます。

 

お墓つくりを終えて、お客様には「新品になったね！ありがとう！」と大変喜んでいただくことができました。お仕事させていただいたお墓の工事が気に入っていただけたようで、後日、ご自宅のお庭の石工事も施工させていただきました。

ご趣味の事や、いろいろなこともお話させていただいて、楽しく打合せもさせていただくことができました！このたびはご縁をいただいて、誠にありがとうございました。